『あの子だよ…』
『平岡の不倫相手…』
『また…幹斗に告ったって…マジ』
『こぇーよ。ストーカーっぽい』
また…噂流れてるなあ。
先生とのもあるのかぁ。
皆……暇だなあ。
想像力も豊かだなあ。
「…志賀ぁーちゃんときて偉いなあ。
お利口さん。」
うしろから来た平岡先生に頭を撫でられた。
「ちょっと…先生!
子供扱いしないでよ!!」
そう言って手をどけた瞬間、先生の顔が強張った。
「……すげぇ顔だな…
眠れなかったか?
保健室行くか…?」
「先生、私と歩いてると、減給どころか、クビだよ。
『不倫の行く末は禁断の愛。』とかって週刊誌にかかれるよ」
「ん…?
バカか?お前。
たかだか自販機でジュース飲んでたくらいで、クビになんてなるか!!
昼ドラのみすぎ」