「………
お前さぁ。ほんっとにお子ちゃまだよなぁー
……。」
殴られると思った。

それくらいひどいこと言った自信あった…

まぁ…くだらない自信だけど。

「さっき…平和主義なんて言わなかったら、確実に殴ってた。」


「………志賀……
泣いてたよ。


泣きながら……

千人分のプリントまとめたんだろうな。

幹斗どう思う?」


…泣いてたか。
…傷つけたもんな。
…いっぱい、いっぱい傷つけた。

「……わかりません」



「そっか。
まぁお前…お子ちゃまだもんな。













志賀がさー。実行委員…
辞めていいって言ってたよ。


そりゃそうだよなあ。





お前…全然使えねぇーもん。」

使えなかったのか?俺?

かなり平岡に仕事押し付けられたのに…


「えっ…?」

「気付いてなかった?

お前等…一緒にきたことなかったし。
一緒に戻ったこともなかったろ。


あんなたくさんプリント渡してんのに、いっつも律儀にはんぶんこ。

志賀、きっと重たかったと思うよ。

お前…ほんっとに女慣れしてなさすぎ…

俺…お前に何度も言ったろ。『一緒に来い』って…

なのにお前がバカだから。
あいつ…お前にめちゃくちゃ気ぃ使ってたよ。

これ以上嫌われないように、

…必死だった。」