パジャマ代わりのスウェットのズボンを脱ぎ捨て、アタシは窓を勢いよく開けた。





「ごめん、ユウキ!!先行ってて!!」





ウチの家の前で自転車にもたれ掛かりながら本を読んでいるユウキに向かって大声で叫ぶ。





「また寝坊かよ?ったく…」



「ごめーん」





ユウキの呆れた声が聞こえてくる。



アタシはそれを最後まで聞かず、顔を洗いに下へ降りた。