「あ、レン!何、あんたもお祭り行くの?」



「ああ」





そっか、彼女いたんだっけ。





「ね、ね、どう?」





アタシは浴衣の袖を持ち上げた。





「愛、帯結んでるんだからじっとして」




着付けをしてくれてる母からの苦情。





「…馬子にも衣装」



「レンっっ!!」



「こら、愛!動かないっ」