帽子を深くかぶりなおしたユウキとポケットに両手を突っ込んで黙って俯くノゾム。




二人はアタシが泣き止むまでずっと側にいてくれた。





「サンキュな。愛。何かスッキリしたわ」





そう言ってアタシの頭をポンポンと叩いたユウキの目は少し赤かった。







まだまだ暑い夏は始まったばかり…