―― 家。 ―――




あたしは、龍騎の家へと戻った。







数時間前。


あたしが大ちゃん家を出てくるとき、何も言えずにいたあたしに大ちゃんは、




『かのん。龍って、やっぱカッコイイな(笑)幸せになんなよ↑逢えなかった時の分まで…。』


と声をかけてくれた。





『逢えなかった時の分は、大ちゃんが埋めてくれてたんだ……だから、逢えなかった時の分の幸せはいらない。埋める必要がないからさぁ(笑)………大ちゃん、ごめんねぇ。』