― 12月の初め。―― 『かのん。』 大ちゃんがあたしの部屋を訪ねてきた。 『どしたぁ?』 『入って良いかな?』 『どうぞ。』 あたしは部屋の扉を開けた。 『あれから…考えたんだけどさ……龍のこと、そろそろケリつけた方が良いんじゃねぇ?』 『ケリつけるって?』 『好きなのか、嫌いなのか。』 『今でも好きだよ(笑)大ちゃんのことも鈴夏のことも、剣斗のことも↑』