『俺は、合併の話がなくなったとしても、裕子とは結婚しない。俺が好きなのは、かのんだけだから!あと…悪いけど、母さんとかのんのお母さんのことは信用できない。つい最近。見かけたって人に会ったから…。じゃあ……それだけ言いにきただけだから。』
『裕子さんのところとの合併は絶対です!結婚しないなんて、許さないわ!』
俺は、母さんの言葉を背中に受けながら、ドアを出た。
『それで良いんだ…。それで。どこにいるかはわからないけれど、かのんちゃんは生きてるよ。』
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