『かのん…生きてて良かった……。』 大ちゃんは玄関を出てくると、そう言ってあたしを抱きしめた。 『ただ…いま。ごめんなさい…。』 『良いから…おかえり↑で、急に帰ってきて、何か…あった?』 『龍騎の!龍騎の婚約発表の時のって…まだ残ってる…?』 『あ…あるよ。』 大ちゃんは、TVをつけて、再生してくれた。 茉莉ちゃんは、この会見で何を感じとったんだろう。 茉莉ちゃんはこの会見で、何を見たんだろう。