皆が優しくしてくれれば優しくしてくれるだけ、龍騎がどんどんとあたしから離れていく実感があって、それが当たり前になり始めた自分も嫌だった。
これで、龍騎が結婚。
なんてことになったら、あたしだけでなく、皆と龍騎も確実に離れちゃう気がするから。
まず、あそこにいて龍騎が結婚するっていうのをきくのが、怖くて仕方なくて…。
あたしは荷物をまとめて、家を飛び出していた。
行く宛も、行く先も全くないまま…
ただ無意識のうちに手紙を書いて。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…