やんなきゃいけないことなんて、何1つなかった。







ただ、俺はもしも明日のTVをかのんが見たら、どう思うのか。


それだけを想像していた。







―― 婚約発表
    当日。―――




『龍騎…。もう一度きくよ?本当に良いのね?』





『あぁ。』





『わかった。なら、私は何も言わない。龍騎がネックレスしてるとこ、初めて見た。良いネックレスだね(笑)』




裕子は言って、部屋の外へと出て行った。