俺の声がかき消されるかのように、皆の拍手が響き渡った。







俺と親父だけを残して。







『悪いけど、俺と龍騎は会社でやることがあるから、先に帰っててくれ。』




親父は言って、俺を自分の車に乗せた。










そして、一番最初に発した言葉は…


『すまなかった…。俺の力不足で。』


だった。





確実に「どうするんだ!取り返しがつかないことになっただろ(怒)」と怒られると思っていた俺は、少しだけビックリしてしまった。