『恋愛と仕事は違う。私たちも一般の常識くらいは、よくわかっているつもりです。しかし、うちの会社ほど大きくもなると、そうも言ってられないのです。娘の恋愛もビジネスになってしまうんですよ。』




裕子のお父さんの言っていることは、正しかった。







裕子のお父さんの会社ほどになれば、裕子と結婚したいと金目当てで寄ってくる人もいる。



その中で、金目当てでも裕子目当てでもない俺は、都合が良く信用はされるのだろう。







そして、何より娘が好きな相手なのだから。