―― 12月。―――




あのお見合い以来、俺と裕子はメールや電話のやりとりをし、たまにデートに出掛けたり、親たちとどこかに行ったりと、怪しまれないように思いっきりカップル感を出していた。







『龍騎。それで、本当に良いのか?』





『何が?』





『好きで付き合ってるわけじゃないんだろう?母さんたちを納得させるために仕方なくじゃないのか?』





『それは…。』




親父には全部、お見通しだったらしい。