『ただいま。』 『おう。帰ったか。』 『あぁ。』 親父とはいつも仕事場でも顔を合わせているので、そんなに久しぶりではなかった。 『久しぶり。あ!そうだ(笑)あんたに良い話があんのよ↑座って、座って♪』 どうせ、ろくでもないことだというのは、目に見えていた。 『で、何なの?』 俺が椅子に座ると、 『これなんだけど、見てみて!』 母は写真を差し出し、その写真を指差した。