『もう一つ…って?』


鈴夏が首を傾げた。





『俺……………。』




俺はそれを言い出すのに、少し躊躇(タメラ)った。





『龍騎、どうした?』


マスターが心配そうな顔をしている。





俺は、かのんの名前を呼び、


『ここ来てくんねぇーかな?』


と頼んで、隣に来てもらった。





皆に何と言われるか、想像も出来ない…。



ただ、俺は皆の前で言いたかったし、皆にきいてもらいたかった。




それは、凄く大切なことだから…。