あのあと、結局。 了解や反対をされないまま、あたしたちは家へと帰った。 ―― 数日後。――― 『かのん?』 鈴夏から突然、電話がかかってきた。 『…すぐ家に来て。』 『どうして?何かあった?』 『何かあったも何も、龍騎のお母さんと、かのんのお母さんが来てるよ。龍騎には内緒で、かのんを呼んでほしいって。』 『わかった…。』 『大輔くんもいるから、帰そうかって言ったら、いてくれた方が良いって…。』