『あぁ(笑)かのんは、かのんだし。剣斗は、かのんのこと嫌い?』





『いや……。さっき龍騎にどういう関係なんだってきかれて、俺はこたえなかったんじゃなくて、こたえられなかったんだよね…。』


剣斗はかのんを見ると、切ない顔をした。





『どうして?』





『俺は…あいつと1年半くらい前までは、よく会ってた。さっきの公園で……。友達のような恋人のようなよくわからない関係だった。ただ笑いあって、話して…そんな関係だったから。』