何で付き合ってなかったのか。
どうして好きだって言えなかったのか。


それがどうしてもわからなかった。





剣斗の気持ちも、剣斗自身の事すらも、気付いてみれば何も知らなかった。





龍騎には言えない…。

この公園で、剣斗という男子と何度も会ったことも、そんな思い出があることも。


きっと過去のことでも、龍騎は、やきもちやくと思うから。







空には眩しい太陽が浮かんでいて、暑い中、元気に走り回る子どもの姿だけが、こんなあたしの心も凄く明るくさせてくれた。