―― ホワイトデー 当日。――― 『どこ行くの?』 大輔がきく。 『バイト。時間がヤバいから行くわ↑』 俺は部屋を出た。 大輔が言いたいことは、俺もよくわかる……。 「彼女ほったらかしで、ホワイトデーにまでバイトかよ(汗)」 言葉にしなくても、ちゃんと気付いていた。 俺だって…………かのんに会いたいよ…。 でも中途半端のまま、かのんには会えないから! 今日は早く終わらせて、かのんに会いに行こう……。