確かに、かのんがきいたことは普通に疑問だった。



クリスマスで、しかも家に彼氏がいるのに、なぜ会わないのか…と。





『良いの(笑)…彼は色々と忙しいの↑だから、夜に会う約束してるの♪』





『ふぅ~ん↑俺には関係ねぇーけどな(笑)』





もしこの時に鈴夏の気持ちがわかっていたら俺らは、なんて声をかけていただろう。


きっと俺らが困らないように、鈴夏は言わなかったんだと思う。



俺らがこの時の鈴夏の気持ちを知ったのは、かなり時がたってからの事だった。