かのんが頼れないほど、俺は頼りなかったのか…と俺は思った。 『そんなこと…ない。』 『じゃあ…なんで1人なんて言うんだよ……。せめて、待ってる人がいたことくらいは言ってほしかった…。』 『ごめん……ね…。』 謝られた事がまた、よけいにショックだったんだ。 『ちょっと、ごめん。鈴夏から電話来たから、一回外出るわ。』 俺は、鈴夏からの電話を理由に病室の外へと出る事にした。 『もしもし?』