あたしの好きな人じゃなく、龍騎くんだからこそ、あたしと違う結果が出る!そう思ったんだと思う。 『かのん?前の恋の二の舞には、龍騎とはならないと思う。龍騎と、かのんなら乗り越えられない壁なんてない!私はそう思うよ。』 恋愛なんてしない。 どうせ上手くいかないんだから…。 恋愛なんてしない。 どうせ傷つくだけだから…。 そんな風に、恋愛から逃げて遠ざかっていたあたしに、鈴夏は光をさしてくれたように思えた。