手術中。 の表示が消え、中から医者が出てきた。 『あ…あの……かのんは?』 『手術は成功しました。目がさめれば大丈夫ですよ。』 医者の言葉に、俺はホッとした。 ただ、目がさめないこともあるのか…と不安にはなったけど。 病室に運ばれるかのんの後を、俺はついていった。 『龍騎!』 俺が病室の外に出たところに、鈴夏が慌てた様子で呼んだ。 『鈴夏。』 『かのんは?かのんは、どうした?』