あたしは小さく呟いた。 全く自分の心配もせずに……。 『もうすぐ救急車来るからな(汗)』 おじさんのその言葉をきいて、やっと自分に何が起こっているのかに気が付いた。 足が…痛くて動かない……。 立ち上がれないよ…。 あたしが動く手で足に触れると、あたしの手は赤く血に染まっていた。 『お…おじさん……?あたし…大丈夫…?』 おじさんにきいたって、そんなことわかるはずがないことは、あたしもよくわかっていた。