困った顔をして

紬が言った

「ごめんね。

私が悪かったから

だから2人共喧嘩しないで」

そうまで言われると

俺は何も言えなく成る。

「それで?

どうしたの?」

雅がまた真剣な顔で

言い出した。

「それから昨日の

夜はもう誰からも

電話は来なかったの。」

紬はこう言った。

「そっか。

でもこれから何か

あったら必ずいうんだよ。」

雅はまたいつもの雅に

戻った。俺は何も

言わなかった・・・というより

言えなかった。

『もしも・・・紬にとって俺は

頼りない兄なのかも

しれない』なんて考えていたら

悲しく成ってきた。