♪〜♪〜♪



「あっ、電話だ!ちょっとごめんね」



〈うん、一緒だよ?ちょっと待って、今聞いてみるね〉



「奎太、麗美となづが一緒に回ろうって言ってるんだけど…いい?」



はぁ?



冗談じゃない。



あの小うるさい姉ちゃんが来たらどうなるかわからねぇよ。



「俺はイヤだ。でも、どうしてもっていうならいいけど。」



そう冷たく言った。



あやは俺を見て困った顔をしている。



〈あっ、なづ?…うん…ごめんね〉



マジで断ったのかよ。



そりゃぁ、イヤだけどさ。



あやの大切な友達なわけだし。



「別にいいよ。しょうがないから」


「えっいいの?」



〈なづ?やっぱり一緒に回ろ?うん。えっ?旭くん?〉



旭くんも来るのか。



〈今?タコ焼き屋の前だよ。じゃぁ、待ってるね〉



そう言って切った電話。