「信じてなかったんだ~?」

「信じてるし」

「じゃぁ何で…」


ハヤテとのことを疑うのよ?と言おうとしたら、先に彼が言った。


「お前が俺にそいつのこと話したとき、まだふっきれてなさそうな感じがしたから」



うそん。
だって私たちもう何年一緒にいるのよ?
今まで一言もそんなこと言ったことなかったじゃない。


何も言わない私を見て、てっきり肯定したと勘違いした彼はやっぱりという感じで煙草に手を伸ばした。