「カエデが、あの野郎のとこに行ったのかと思ったの」

「は?あの野郎?」

「前に話してた、元カレ」

「タカ?」

「あいつじゃない!高校の時の…」

「あ。あー…」


いつもより早く帰ってくると、来てるはずの私がいない(当時はまだ同棲していなかった)。

メールしても電話しても返事はこないから、私がハヤテと会っていると思ったらしい。