「誕生日おめでと、カエデ」

「あー。ありがとー」


様子がおかしかったシュウくん。

しかし一度(ひとたび)、情事が終わるといつもの彼に戻っていた。


なんだったんだ。



腕まくらをされながら彼の顔をつまんだりして、遊んでいると「ふぅぅぅぅぅ~」といきなり溜息なのかよくわからない息をはいた。


「え。なに、今の?てかやっぱ今日シュウくんおかしいよ」

「そう?」

うん。おかしくないよ。いや、おかしい。という、無限ループ的な会話がしばらく続いたあと、彼がようやく話してくれた。