「カエデと別れて、良かったと思う。今となってはね」


「私もそう思う」

なんちゅー会話をしてるんだ、私たちは。


そう思ったけど、イライラしなかった。

それはきっと、タカも同じ。


「ありがと、タカ」


「え?なに?」


「ん?コーヒーおごってくれて」


そっち!?と言ってたけど、タカは分かってくれたと思う。


素直になれない私の言葉に。