全てが優奈でいっぱい。


俺はもう優奈ナシでは生きられないくらい優奈が大好きなんだ。


そんな事を考えながら気づかないうちに
眠りについてしまっていた。



PiPiPiPi♪


「朝か…。」


体がだるい。


「頭痛ッ…。」


俺の気持ちとは対照的に


空はカラッと晴れていて


自分の私情なんか一切通用しない社会人にとって



この朝日は仕事に行くモチベーションを
あげてくれるものでもある。


やっぱり外に出て空気を吸えば気分は晴れる。


なのになんで


会社の入り口に制服を着て立っている

優奈の姿が見えるんだろう。


「疲れてるのかな……。俺。」


優奈の虚像の横を通り過ぎようとした時


「待って健一くん!!」


腕を掴まれた。