先生の顔が頭に残りながらも校門を後にする。 ホームルームが始まる前帰ってきてしまった。 きっと早退ということになるのだろう。 そんな事を考えながら、私は学校から一番近くにある病院へ向かった。 ふと空を見上げると、 その日の空は雲ひとつない真っ青な空だった。 私はこんな素敵な世界に生きるにはふさわしくない。 ちっぽけな人間なんだ──。