｢なっっ、なに。｣


ほとんど、女の子と話したことのない僕は焦ってうまく言葉が出てこない。


女の子から話しかけられたなんて、久しぶりだ。



｢なんで佐々木先輩と交代したの？｣

｢私たち、佐々木先輩見に来てるのに、ゴリじゃまなのよね。｣

｢あんた見たってキモいだけだし。｣



キツイ。


久しぶりの女の子との会話なのに、心に言葉が突き刺さる。



｢ちょっとバスケがうまいと思って、佐々木先輩からレギュラー取るつもりじゃないでしょうね。｣

｢そんな事したら、私たち黙ってないから。｣

｢キモいあんたなんて、見たくないし。｣



そんな事僕に言われても。

コーチに言われて出ただけで、僕が佐々木先輩と交代すると言ったわけでもないし。


佐々木先輩と言ってるから、僕と同じ一年生だろうけど、僕がどうにも出来ない事言われてもなー。