「いつも悪いな佐々木。」


三年の先輩がそう言って手をだせば、いつものごとく、みんなさっそく思い思いのものを取り、食べ始める。


いろいろあって美味しそうなんだけどな。


でも、今日は…。


僕は手に持ったバックをにぎりる。


「すいません。
今日はお先に失礼します。」


「おぉ、ゴリお疲れ様。」


答えてくれたキャプテンや、ほかの先輩方にもきっちり頭を下げて、部室を出た。


部室前には、佐々木先輩の出待ちをしているのかファンの女子がかたまって立っていた。


「ちょっと。」


横を通り過ぎようとしていたら突然声をかけられた。