うーん、わかんないなー。
僕はお弁当売り場で頭を悩ます。
あれから麗と別れた僕は、麗のお弁当箱を買いに、オシャレな雑貨屋に来た。
自分のはホームセンターの安売りで買ったお弁当箱だけど、麗にはそうはいかない。
麗が気に入るお弁当箱はどれだろう?
さっきは、麗なかなか別れられなかったな。
『早く明日になって会いたい。』
なんて言われて、僕また鼻血出そうで慌てたな。
目の前には、色、形様々なお弁当箱。
あんなに綺麗で可愛い麗のお弁当箱。
選べない、困ったなー。
「なにあれ、さっきからずっといるよ。」
「きっと、彼女いなくてかっこつかないから、可愛いお弁当箱用意して、『彼女が作ったんだ。』とかうそつくつもりなんじゃない。」
「うわ、キモいよ。」
もしもし、まるぎこえです。
たしかに彼女はいないけど。
そんなうそつかないよ。
「ちょっと見てあいつ、あんな可愛いお弁当箱選んでるよ。」
「あれなんじゃん。
オネェってやつ。」
「「キャハハハ。」」
君たちも、まるぎこえだよ。