友達なんだろうか?


僕、女の子と友達なんてなったことないけど、僕と麗は友達越えてないか?


女の子と友達になると、抱き合ったり出来るのだろうか?


いやいや、それはないだろう。


麗は誰とでもこんなふうなのかな?


うーん、友達いないっていってたしなぁ。


友達いない?


じゃあ、僕、友達第一号?


初めての友達が僕?


えー。


僕ごときがそんなことになっていいのだろうか。


「剛は、私の友達嫌なの?」


麗の悲しい声。


「そんな訳ない。
僕、麗の友達になるよ。」


「うれしい。」


麗が微笑む。


可愛い、麗。


君が望むなら、友達だって奴隷にだってなるよ。


好きだよ、麗。


君と友達なんて夢みたいだ。


ふわりと、僕の肩に頭をのせる麗。


「友達よ、剛。」


やっぱり、友達越えてるような気がするけど、麗はスキンシップが好きなのかな?


まぁ、いいか。


麗が、いいならいいや。


「うん、友達。
月曜日からお弁当作って来るから、一緒に食べような。」


ちょっとだけ強気になって、麗の肩を抱く。


うれしそうに目を細める麗。