「うらやましいわ。
こんな美味しいお弁当を妹さんは食べられるなんて。」


本当にうらやましいわ。


「よかったら、お弁当作って来ようか?」


「えっ、本当に?」


「うん、麗がよかったら。」

「うれしい剛。
ありがとう。」


こんなにおいしい家庭の味のお弁当が、食べられるなんて。


「一緒に食べてくれる?」


「えっあ、う、うん、僕も食べたい。」


顔を赤くしてる剛。


可愛い。


『ゴリ吉』の剛と食べるお弁当。


考えただけで、楽しくなる。


「これから、学校の毎日が楽しくなるわ。」


「えっ毎日?」


「毎日じゃないの?」


もしかして一回だけなの?

「えーと、それは、月曜日から金曜日まで?」


変な事確認するのね?


当たり前じゃない。


「そうよ。
剛は嫌なの?」


そうだよね、毎日のお弁当作りは大変だよね。


「毎日じゃない方がいいの?」


「僕も、毎日がいい。」


うれしい、剛も毎日がいいと思ってくれて。


「私たち毎日お昼一緒に食べたら、お友達になれるかしら?」


「友達?」