僕に食べさせてくれる麗。

『あーん。』だなんて。


『あーん。』だなんて。


もう、


もう、


もう、僕は惚れました。


君に惚れました。


大好きです。


自分で作ったお弁当が、君に食べさせてもらうことで、こんなにおいしい。


「なんか食べさせいると、私が作った見たい。
おいしい?
なんて聞いてみたりして。」


クスクス笑う麗。


か、わ、い、いー。


僕、僕、僕、どうしたらいいんだー。




そういえば、僕だけ食べて麗が食べてない。


「僕、お箸洗って来るよ。
麗食べられないだろ。」


「うん?
大丈夫。」


すると、麗はお弁当を食べた。


洗ってない箸で。


それは、間接キス。


うそだろ。


夢か?


夢オチなのか?


「次は……。
ごめんなさい。
なんて呼べばいいの?」


あぁそうか名前。


「名前は、権田原 剛。」


みんなは、『ゴリ』って呼ぶけど、麗には呼んでほしくない。


「剛って呼んで。」


「はい、じゃ、次は剛ね。
あーん。」


麗は、僕と交互に食べた。



間接キス、たくさんしてしました。