僕は妹のお弁当をわたす。

「二個?」


僕のお弁当を見て不思議がる。


それはそうだよな。


「妹に作ったんだけど、いらなくなって。」


朝の出来事を思い出して、落ち込む。


「もしかして、自分でつくったの?」


あっ、引かれた?


気持ち悪い?


朝の妹と重なる。


どうしよう。


「すごい。」


「えっ。」


「すごいよ。」


お弁当を見て、驚いてる麗。


「お料理上手なんだね。
私いいの?
なんだか妹さんに悪いな。」


れーいー。


君は僕の天使だ。


朝の出来事は、もうふっとんだ。


君がいれば、生きて行ける。


大好きだ。


大好きだよ麗。






あっ、れ?


今なんて思った?


大好き?


ダイスキ?


何が?


僕が麗を?


僕が麗を大好き?


ダメダメダメダメ。


引き返せ、僕。


好きになっちゃダメな人だろ。


こんな短い時間に好きって。


そっそりゃ、麗は美人で、綺麗で、可愛くて、スタイルもよくて、こんな僕にも優しくしてくれる………………………………。







好きになるだろー。