「ねぇ、麗って呼んで。」


よっ呼びすて。


僕に呼びすてしろと。


「ねぇ。」


待っている。


呼びすてされるのを、待っている。


やれ、やるんだ。


もう、どんなオチが待っていてもいい。


呼ぶんだ。


「麗。」


「はい。」


答えたー。


笑顔つきだ。


綺麗で、笑顔が可愛くて、もう、もう、もう、僕どうしたらいいんだ。


「それでお弁当がどうしたの?」


「うん、お弁当を食べようと思うんだ。」


「ごめんなさい。
お昼私がここに来たせいで、食べれなかったのね。」


「麗のせいじゃないから。」

「でも、私のせいでしょう?」


顔をくもらす麗。


あぁ、そんな顔しないで。

僕のためにそんな顔するなんて。


お弁当なんてどうでもいいんだ。


そういえば、麗はお昼食べたのかな?


「お弁当よかったら、一緒に食べないか。」


「いいの?」


麗のうれしそうな顔。


美人で可愛くて、もう、もう、もう、身もだえしそうだ。