「佐々木先輩お疲れ様でした。」


「佐々木くん、タオル使って。」


逆転して無事試合が終わり、片付けも済んで体育館の外にでると、佐々木先輩のファンが待ち構えていた。



見事に僕の周りには人はいない。


慣れてるけどさ。


さえぎる人は誰もなく、僕はスタスタ歩って部室に入る。


「疲れたー。
もうヘトヘト。」

「あっつー」

「まだ6月なのに、この暑さはないわ。」



先輩たちの声を聞きながら、一年生の僕は部室のすみで邪魔にならないように着替える。