3日前あたしは体調を崩し病院へ行った
「田中さん、あなたは癌です。」
あたしは耳を疑った。
まさかあたしが癌になるなんて思いもしなかった。
「先生?嘘だよね・・・?」
「・・・・・・」
先生は黙りこんだまま
「うぅ・・・ヒック」
お母さんは泣き出した
あぁ、嘘じゃないんだ
「ははっ・・・」
涙も出ないや。
「でも・・・」
先生が口を開いた
「でも、治療を頑張っていけば治る確率があります。
だから、頑張っていきましょう?」
「はい・・・」
お母さんが小さくうなずいた
無理に決まってるじゃん。
治るわけないよ・・・
「ぃや・・・」
「「え・・?」」
「嫌だ、治療なんてしない。
入院なんてしない。
どーせ治らないんだから治療したって無駄だよ。」
あたしはゆった。