放課後

俺はいつも仄と2人で歩いてるはずの帰り道を1人で歩いていた。


「ちぇっ……結局、冬麻とラブラブかよ!」


もっと大人だったら、自分の気持ちを伝えて奪ってたかも知れない。


でも5年生の俺には、ただ見てる事しかできなかった。


その日、仄の喜ぶ顔が見たくなくて、早めに塾に向かった。