全く理解できないよ。





「そうだろ?…サヤカ」




テツヤさんがそう言って後ろを振り返ると、サヤカさんがいた。


サヤカさんも今の会話聞いてたんだ。





「そうよ。テツヤ気づいてたのね?」


「やっぱりそうだったか」


「祥介くんはあなたにキャバクラを辞めさせるために学校まで転任したのに、辞めないからあの手この手つかったのに、結局あたしたちの負けね」




全部、あたしを辞めさせるため?


学校にやってきたのも、あたしに優しくしたのも全部計画的にした事なの?


でも、どうして…?





「……何のために?」