あたしは扉を開けて入ってくと一人の女の人が気づいてくれた。




「あっ、えっと、テツヤくんの?」


「はじめまして。松本桜と言います。今日はあたしまで参加しちゃってすみません」


「いいえ、どんな子が来るのか楽しみにしてたのよ」





さっきまで悪口言ってた人たちとは思えないほど笑顔で迎えてくれた。


さすが大人の世界。
学校では考えられなかったな。





「あの、これ大したものじゃないんですけど」


「あら、ありがとう」





シャンパンも全然高価なものじゃないのに笑顔で受け取ってくれるし、良かったよ。





「あたしも何かお手伝いさせて下さい」


「じゃ、これ運んでもらってもいい?もうこっちは片付けだけだから」


「はい」