席に案内されテツヤさんと隣に座った。


ここの別荘はさっきのタクヤさんのものらしい。


シャンパン、渡しそびれちゃったな…。






「アザミ、本名言ってよかったのか?」


「はい。テツヤさんも今日は桜って呼んでください」





あたしはテツヤさんに笑顔を向けた。


なんか、アザミって源氏名っぽいし、テツヤさんに恥をかかせちゃいけないよね。


キャバ嬢を連れてきたと思われても嫌だろうし。





「ありがとう、アザ…桜」


「ふふっ。早くなれてください」