先生が不倫してるなんて考えたくないけど。




店を出るとテツヤさんとタクシーに乗るために歩いてた。




「すまないな…いまの俺の嫁さんなんだ」


「いえ、気にしないで。それより、置いてきても大丈夫ですか?」


「いいんだ。巻き込んで悪かったな?」


「おかげで酔いがさめてすっきりしました」





あたしはテツヤさんに笑顔を見せた。


水をかけられたくらい、本当に大丈夫。





「プッ…ありがとうな。それにしてもアザミが祥介くんの生徒とはな…」


「先生の事、知ってるんですか?」