「言ったろ。死ぬ時ゃ一緒だと」
「……」
和早は沈黙し、俯く。
その手からは一発の弾丸を残した銃が滑り落ち、荒れた砂地に乾いた音を立てて転がった。
瞬間、十数人の兵に囲まれる。
二人は顔を見合わせ、次いで、両の手を上げた。
「何だ。やけに大人しいな」
と、先頭の兵がこちらに近づき刀を向ける。
その場で殺れと命じられているのか、捕縛する素振りはない。
…だが、好都合だ。
和早は不敵に笑むと、先程落とした銃を素早く掴み兵の米神に突き付ける。
「な、何…!?」
「残念。私たちはまだやれる」
刹那、最後の弾丸が放たれた。