「平気、平気、お尻打っただけだから〜」
私は心配かけたくないし、別に酷い怪我なんてしてないから
なにもなかったように、余裕そうに笑顔で言ったんだけど
まだ私のお尻の痛みはひいてなかった
「ならよかった〜」
二人はそれを聞くと安心したようで、続けて
「頭とか打って余計バカになっちゃったらって、私らマジ心配だったんだよね」
「うん、うん、これ以上になったらね」
と亜美と美嘉はさっきの心配そうな顔はどこかに消え、笑いながらふざけたて言ってきた。
「なにそれ〜、酷くない?」
と当の私もお尻の痛みなんて忘れて、二人の話にのって笑っていたんだけどね。
そんな中、ふとぶつかった相手を見ると別の方向に歩いて去る所だった。
―美嘉と亜美がいたらさすがに去るよね、うるさいの苦手そうだし
でも、私は謝られてないしと思ったんだけど
冷静になると、私が悪いんだなと気づいた
でも、いいやと心の中で思って話に戻っていた